「さよならあめ」

 
作詞 作曲:megu

雨に光が涙のように  静かに降ってきた
あたためていたあの日の残像 泡になってきえた

ガラス越しには変わらないまま  眩しく流れる
防波堤から見上げた星と 朝のこない夜を

言葉に出すとどれも嘘くさい  排水溝へながれてゆく
うつむくけれど気づかないでいて  まだ歩けると言ってみるよ

あの日もあの場所もさよなら  今日が始まる
その手もその目もさよなら  今日が始まる
太陽も雪もさよなら  サクラもコスモスもさよなら
記憶のすべてにさよなら  そっとしまえる日が来るまで

雨に光が滲んで行く  薄っぺらの想いに
横断歩道の五線譜の影  流れ消えていく音

せかす秒針からこぼれた雫は  隠せていない優しさの影
切ないメロディーは悲しみを飾って  さよならの春風が吹いた

あの日もあの場所もさよなら  今日が始まる
その声もその髪もさよなら  今日が始まる
星座もネオンもさよなら  ホームも散歩道もさよなら
記憶のすべてにさよなら  そっとしまえる日が来るまで

知らないふりをしていても  夜の風で振り返る
焼き付くその涙の  訳を知れないまま
それでも歩く走る始まる

ふたりでみた景色にさよなら  今日が始まる
ふたりで聞いた音にもさよなら  今日が始まる
わたしもあなたも続きへ  息の詰まるメロディーも
いつかの春あたたかい歌に  そっとしまえる日がくるまで

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